ステンレス解凍槽

THAWING TANK

ステンレス解凍槽について ABOUT

食品加工会社から相談を受け、長年使っていた鉄製の解凍槽を高腐食性ステンレス製に更新した事例をご紹介いたします。
缶詰原料用の冷凍マグロなど大型魚の解凍槽をステンレス化の要望がありました。
高腐食性ステンレス製に更新、解凍工程の改善提案も行い、槽の下から水を噴き上げる方式で解凍時間を短縮し、解凍に必要な水の量を減らし、コスト減と業務効率化を実現しました。

静岡新聞にステンレス解凍槽が紹介されました

缶詰原料用の冷凍マグロなど大型魚の解凍槽をステンレス化。槽の下から水を噴き上げる方式で解凍時間を短縮し、解凍に必要な水の量を減らした。コスト減と業務効率化を実現した。
2015年末に取引先を通じて静岡市清水区の食品加工会社から相談を受け、開発に着手した。長年使っていた鉄製の解凍槽を高腐食性ステンレス製に更新したいという要請に対して、解凍行程の改善も同時に提案しようとシステム開発に取り組んだ。従来は槽上部から水をかけ流していたが、槽下部に設置したパイプに空けた数十カ所の噴出口を通じて高圧水を噴き上げる方式に改良した。給水部にはマイクロバブル発生装置を組み合わせ、槽内の水をかき混ぜる効果を増加させた。
幅2メートル、奥行き1メートル、高さ1メートルの大きさで、開発と同時期に鋼材メーカーから新たに発売された高強度で比較的安価な二相ステンレス鋼を採用した。
実証試験の結果では、従来10~12時間かかっていた解凍時間が冬場の計測で3~4時間短くなった。16年11月、相談を受けた会社に試作品を納入した。水道水の節約効果で解凍槽の更新費用が圧縮できる点を全面に押し出し、国内外の加工会社へ拡販を図る。

(静岡新聞平成30年3月16日朝刊より転載 静岡新聞社編集局調査部許諾済み)

薄肉計量設計の二相ステンレス鋼を使用した解凍槽

現在、ある水産加工会社では仕入れた冷凍マグロや冷凍魚体を解凍するために、解凍槽に冷凍魚体を入れて海水・水道水を上部から流水させる方法で魚体の解凍を行っています。
この解凍槽は鉄製でできている為、塗装してあっても長年使用していると錆が発生しメンテナンス費用も掛かることから、ステンレス製の解凍槽に替えたいと、お客様より要望があり、弊社でステンレス材を使用した解凍槽を商品化しました。

商品化した解凍槽

従来との比較 OPEN POSITIONS

ステンレス材の板厚を鉄と同じ5ミリを選定すると材料価格が高くなり、現行の鉄製に比べ高価な製品になってしまいます。
当初ステンレス材の選定はSUS304、SUS316を使用する予定でしたが価格を抑えるために板厚2~3ミリの薄肉で考えたが強度を保つことが出来ず解凍槽が変形してしまうので、新日鐵住金ステンレス株式会社から発売された二相ステンレス鋼NSSC2120を採用としたのです。

重機で冷凍魚体を入れるため、高強度な解凍槽が求められます。

二相混合ステンレス鋼とは DUPLEX STAINLESS

オーステナイトとフェライトの二相混合ステンレス鋼です。

☆18-8ステンレスの耐食性を高めるためにCrを25%程度にまで増やし、Niを5%程度に減らすことにより、金属組織をフェライトとオーステナイトがほぼ半々の二相混合としたステンレス鋼です。
☆Cr量やNi量を変化させ、さらにMo等の耐食性向上元素を添加した多種類があり、目的に応じて選択が可能です。
☆高強度でかつ高耐食性が特長で、耐応力腐食割れ性にも優れています。

※二相鋼(クラッド鋼板)ではありません!

解凍槽下部に解凍水噴射機構(ノズル配管)を組み込んだ解凍槽

薄肉軽量設計の二相ステンレス鋼を
使用した解凍槽のシステム化

高圧水流を下方から噴き上げることで槽内水の温度撹拌効果で時間短縮が図れる。
尚且つ時間短縮等性能を向上させるために、給水部にマイクロバブル、弊社で販売している太陽熱温水器等を組み合わせると温水器の熱及びマイクロバブルの泡の挙動が解凍を推進し、太刀魚など魚体が固まったものでも短時間の解凍時間で単体に剥離できることが予備試験で判っている

マイクロバブルを使用した太刀魚の解凍実験

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